今回の格言は、名画「叫び」で有名な画家の『エドヴァルド・ムンク』の言葉。

From my rotting body flowers shall grow and I am in them and that is eternity.


朽ちゆく私の体から、花が育つだろう。そして、私は花の中に。それが永遠である。


【解説】
「ムンクの""叫び""」と聞けば、ぱっと絵を思い出すことが出来ますよね。
それ程印象深い絵を描いたのが、エドヴァルド・ムンク。
ノルウェーの画家です。

彼は5歳の時に母親を、14歳の時に姉、そして26歳の時には父親、32歳、64歳で弟と妹を亡くしており、常に「死」を身近に感じていた為、その影響が彼の、特に初期の作品に色濃く表れています。「生と死」、「孤独」、「不安」といったものが彼には常につきまとっていたようです。

さて、エドヴァルド・ムンクの写真を見た人ならご存知でしょうが、彼は容姿にも恵まれていて、様々な女性と浮名を流したようです。

そして、トゥラ・ラルセンという女性が彼に結婚を迫り、結婚してくれないなら自殺する、と銃を出しますが、暴発してしまいムンクの左手中指の一部がなくなってしまったのです。

しかし、彼はラルセンとは結婚しませんでした。家族を次々と亡くしていた彼にとって家族を持つということは一種の恐怖だったのです。彼は生涯独身を貫きました。

この事件によって、彼の精神は徐々に蝕まれていきます。そしてアルコールに溺れてしまい、薬による長い療養生活が続くのでした。

そうして第二次世界大戦中の1944年、80歳でこの世を去りました。

「叫び」を初めとする、有名な作品は彼が20代～30代の頃のものが多いのですが、彼は晩年まで作品を描き続けていました。そして、彼の遺言により作品のほとんどがノルウェーはオスロ市に寄贈され、現在では同市にあるムンク美術館に、そのほとんどが収蔵されています。

今回の彼の名言は、肉体は有限でなくなってしまうけれど、それが養分となり花が咲く、自然はその繰り返しで永遠に続いていくということを表しています。