今回の格言は、『星の王子さま』の著者の『テグジュペリ』の言葉。

All grown-ups were once children… but only few of them remember it.


大人は、だれも、はじめは子どもだった。しかし、そのことを忘れずにいる大人は、いくらもいない。


【解説】
大学で文学を学んだフランス人 サン＝テグジュペリは、卒業後、兵役に志願し、陸軍に入りました。

その後、２６歳で作家デビュー。
著作は当時も世界中で読まれたのだそう。飛行士としての自らの体験に基づいた作品を出していた彼は、敵であったドイツ空軍にもファンを作り、サン＝テグジュペリが所属する部隊とは戦いたくないと語った兵士もいたのだとか。

映画「紅の豚」で1920年代の飛行艇乗りを描いた宮崎駿も、彼の愛読者であることは有名ですね。

今回の格言は、彼の代表作『星の王子さま』からの名言です。

この本は、人間の絆や愛の意味を問うた哲学的な童話として名高く、子どもだけでなく大人にも人気があり、多くの人を魅了してきました。

その出版部数は日本だけで600万部、全世界では8000万部にものぼるといいます。

子どもの頃には、「おとなになりたくない」と思うことがあっても、おとなになると自分が子どもだった頃に広がっていた世界観を忘れてしまう。

ハッと気づかされる言葉ですね。

「一歩超えると大人になる」といった子どもと大人の境界線などないのに、いや、ないからこそ、気づいた時にはおとなになっていて、子どもの時の自分を忘れてしまうのでしょうか。

どんなにあがいても過去に戻ることは出来ませんが、心のどこかに、子どもの頃の自分の要素を、そっと大切にもつことができたらいいですね。