今回の格言は、第2代アメリカ合衆国大統領『ジョン・アダムズ』の言葉。

There are two educations. One should teach us how to make a living and the other how live.


教育には2つある。1つは「どのように生計を立てるのか」を教える教育であり、もう1つは「人生をどのように生きるべきか」を教えるものである。

【解説】
アメリカ合衆国の独立記念日をご存知でしょうか？
「Independence Day」と呼ばれるこの日は、1776年の7月4日に、アメリカ独立宣言が採択されたことを記念して作られた祝日で、普段は禁止されている花火も販売され、盛大な花火大会やパレードが催されるなど、国民にとっての一大イベントとなっています。

当時、この大陸会議に代表として出席し、独立宣言を採択する際に指導者としての役割を果たしたのが、ジョン・アダムズです。

彼は、初代大統領ジョージ・ワシントン政権の下で副大統領を務めた後、第2代目大統領として4年の任期を務めました。その後は副大統領であったトマス・ジェファーソンとの確執が深まり、次の選挙では彼に負け、大統領職を明け渡しました。

また、アメリカ海軍の前身である大陸海軍の設立に尽力したのもアダムズでした。

大陸海軍設立のアイディアは当初、「世界で一番の狂ったアイディアだ」と言われていましたが、大陸会議の支持もあり、無事創設されました。

途中、この海軍は1度解散したものの、今では原子力空母やイージス艦などの強大な規模と力を誇る世界一の海軍になったのです。

彼は数多くの功績を残しましたが、最近になるまではあまり評価されていませんでした。

激情型だった彼が多くの敵を作ったのもその一因だと言われています。

彼が亡くなったのは、アメリカ独立宣言の採択からちょうど50年経った1826年7月4日で、奇しくも、彼の仲間であり、ライバルでもあり、後に友人になったトマス・ジェファーソンも同じ日に亡くなったのでした。

さて、彼が残した名言は教育に関するものですが、人間には教育が大事だという考えが強かったようです。

人間と野獣では元々違いがありますが、それよりも教育された人間とされなかった人間の違いの方が大きいと言っているように、やはり教育によって人間は大きく変わるのですね。